着床障害の症状と治療

不妊治療(原因や治療法)

着床障害について

着床障害は子宮に問題があったり、ホルモンのバランスがくずれて起こります。女性の不妊治療・着床障害の症状と治療について紹介していきます。
子宮の障害とホルモンが原因に

排卵もきちんとあり、受精もできるのにもかかわらず、受精卵が子宮内膜に着床できない状態です。原因には、子宮自体に問題がある場合と、ホルモンバランスのくずれが影響している場合とがあります。

子宮筋腫

子宮内部や周囲にできた良性のコブ(腫瘍)が子宮筋腫です。最近では20代の若い人にも多くみられます。ひどい生理痛や貧血を起こす点などが特徴ですが、自覚症状がほとんどないケースも多く、気づかずに過ごしている人も少なくありません。
子宮筋腫ができたからといって、必ずしも不妊の原因になるというわけではありません。できた場所や大きさなどによっては、妊娠を妨げない場合もあるくらいです。
場所によりけりですが、一般的には4~5cmくらいの大きさであれば様子をみますが、それ以上の大きさだったり、場所がわるい場合には手術を行う可能性もあります。

子宮筋腫の種類図解

治療

一般的にはホルモン剤を投与して生理を数か月間止め、筋腫を小さくしてから手術によって取り除きます。手術の際は、腟からファイバースコープを挿入して筋腫を取り除くこともできます。この方カ法だと、開腹もせず入院の必要もないため、患者さんの負担を軽くすることができます。

先夫性子宮奇形

生まれつき子宮の形が正常なものと違っており、そのため子宮内膜の状態が整っていなかったり(着床障害)、着床はしても胎児の成長とともに子宮が大きくなりにくく流産しやすいなど、不妊の原因となっている状態です。
子宮奇形には、以下の図のような種類がありますが、妊娠・出産にはとくに影響のない奇形の場合には、そのままようすをみることになります。しかし、明らかに不妊の原因や流産の原因が子宮奇形にあると考えられる場合には、手術を行う場合もあります。

先天性子宮奇形の種類

子宮内膜の異常

子宮内膜ポリープ

子宮内膜に良性のイボができた状態です。子宮の表面がでこぼこになるため、受精卵が着床しにくくなります。
治療

子宮鏡を使いポリープを切除します。

子宮内膜癒着

子宮の内膜がくっいている状態のことで、もちろん、受精卵着床の妨げとなります。クラミジアによる炎症や過去の中絶、帝王切開などの手術が原因となって起こります。
治療

子宮鏡を使って、子宮内膜の癒着をはがします。

黄体機能不全

本来なら排卵期には厚くなっているはずの子宮内膜が厚くならず、受精卵の着床障害を起こしている状態です。プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌不足が原因で、運よく着床できたとしても、その後妊娠を継続することが難しくなっています。高プロラクチン血
(潜在性も含む)が原因で黄体機能不全を引き起こしている場合もあります。
治療

ホルモン剤が投与されます。

子宮内膜増殖症

子宮内膜が厚くなりすぎた状態です。古い内膜がはがれずにとどまっていることが原因ですが、この部分の内膜は血流がわるく、そのため着床が難しくなっています。放置しておくと、子宮体がんの誘因にもなります。
治療

増殖の程度が軽度ならようすをみますが、不正出血を伴うような重度の場合には内膜をかき出す掻爬術を行います。

子宮腹筋症

子宮内膜症の一種で、着床障害を引き起こす要因です。内膜細胞が子宮の筋層にくっついてそこで炎症を起こしている状態です。
治療

内膜症と同じく、投薬が一般的です。

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