顕微授精で妊娠!スケジュールと方法

不妊治療(原因や治療法)

顕微授精について

顕微授精ではただ1つの精子があればいいから、重度の男性不妊の人にも妊娠の可能性が広がります。
顕微授精の特徴

卵子の細胞質の中に、一つの精子を直接入れる方法です。この方法により、精子と卵子をほとんど確実に受精させられるようになりました。

顕微授精では1つの精子があればいい

顕微授精1個の卵子に約5万個の精子が必要である体外受精に対し、顕徴授精はたった一個だけ精子があればよいという方法です。これにより、重度の男性不妊のかたでも、子どもを持てる可能性が広がりました。方法は、成熟した卵子を採取して、そこにピペットという注入器で精子を1個、直接内部に送り込むというもの(ICSI卵細胞質内精子注入法)です。
卵子に直接針を刺して大丈夫なのか、と思われるかもしれませんが、胎児にはなんの問題もありません。なお、顕微授精を行うときの手順は、精子を直接卵子内に送り込むという点を除けば、ほとんど体外受精の場合と同じです。

顕微授精は、男性不妊に対しての大きな光明に…

精巣精子採取法ICSIの場合、受精させたい卵子の数だけ精子がいればよいので、たとえば正常な精子が10個しかいない場合でも、十分に妊娠のチャンスがあります。
また、運動能力のほとんどない精子や受精能力のない精子でも、頭部さえ正常であれば受精させることが可能です。
最近では、精子が1個もいない無精子症の人でも、精巣から精子が採取できればそれを使って受精することが可能になっています。このように顕微授精は、男性不妊に対して、大きな光明となっています。

精巣から精子を採取する方法

TESE(精巣精子採取法)
陰囊を1cmほど切開し、精巣内の精子を採取します。
MESA(精巣上体精子採取法)
精巣上体から精子を採取する。陰囊を1cmほど切開する方法はTESEと同じです。
PESA(経皮的精子採取法)
針を刺して精巣上体から精子を採取します。陰囊は切開しません。

顕微授精のスケジュール

①誘発剤で排卵をコントロール

良質の成熟した卵子を複数採取するために、月経開始3日目くらいから排卵誘発を行って、排卵をコントロールしながら卵子を成熟させます。主な排卵誘発の方法は以下の通りです。
自然排卵
からだの自然な働きにまかせて排卵した1個の卵を採取する方法。
クロミッド法
クロミッドという排卵誘発剤を1日1~3錠飲む方法。
hMG法
hMG法(ヒト閉経後ゴナドトロピン)という排卵誘発剤を毎日、もしくは1日おきに注射する方法。
hMG法
スプレキュアという鼻腔に噴射する薬を使用しながら、状況をみてhMGを注射する方法。

②超音波で卵胞状態をチェック

排卵誘発の処置を行いながら、超音波検査ホルモン検査を行って卵胞の成熟度を観察します。この期間(月経開始6日目より)は、基本的には毎日通院することになります。

③卵胞が成熟したらhCG注射

超音波エコーで卵胞の大きさを測定し18m程度に成熟したら、hCG(ヒト繊毛性ゴナドトロピン)という排卵誘発剤を注射します。36~48時間後に採卵です。注射後、下腹部に痛みのある場合は安静にしていましょう。

④採卵日前夜

採卵時に麻酔をかけるため、前夜は夜10時以降の飲食は厳禁。翌日の午後まで食事も飲水もできません。必ず守りましょう。入浴は大丈夫です。

⑤採卵日当日

指定された時間に病院へ行き、女性は採卵の準備をします。男性は病院でマスターベーションで精液を採取するか、自宅で採取したものを2時間以内に病院へ運びます。

⑥採取

全身麻酔か局所麻酔をして、鮭から長い針で卵巣内の卵胞液を吸い取ります。所要時間は約10~20分。処置後(帰宅後も)は安静にしましょう。少量の出血は心配ありません。出血が多い場合や下腹部の痛みが強い場合、発熱した場合には医師に連絡して指示を受けましょう。抗生物質が処方されたら必ず服用してください。

⑦精子をピペットに吸い込む

正常な精子を1つ、ピペットという注入器で吸い取ります。

⑧卵子内へ精子を注入

卵子の片方を押さえながら、もう一方からピペットを刺し、精子を静かに注入します。ピペットを抜けば完了です。

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