妊娠のしくみ(図解)

不妊治療(原因や治療法)

妊娠のしくみ(図解)

卵子と精子が結合し、受精卵となる道筋を理解するのが不妊の原因をさぐる手がかりになります。妊娠のしくみについて図解と一緒に紹介していきます。

妊娠成立のしくみ図解

妊娠するしくみ

①卵巣のしくみ

卵巣のしくみ女性のからだには左右ひとつずつ、計2つの卵巣があって、それぞれに、卵子のもととなる原始卵胞が約100万~200万個つまっています。毎月生理の頃になると、脳からは次回排卵させる原始卵胞を育てるために性腺刺激ホルモンが分泌されます。このホルモンの指令を受けて、卵巣では原始卵胞の成熟を開始します。一度に20個程度の卵胞が成長し始めますが、実際に排卵するのはひとつだけです。成長のよい卵胞だけが主席卵胞と呼ばれ、排卵を待ちます。それ以外の成長過程だった20個前後の卵胞は消滅してしまいます。

②排卵のしくみ

排卵のしくみ図解主席卵胞が成熟すると、いよいよ排卵が近づいてきます。排卵の頃の卵胞サイズは約20m程度で、この頃になると卵巣からは「卵胞が成熟した!」というサインであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が高濃度に分泌されます。それを受けた脳は、黄体化ホルモン (LH)を分泌して、卵巣に「排卵していいよ」というサインを返します。このサインで、ようやく排卵します。成熟した卵胞は、ゆっくりと押し出されるように卵巣の外皮を破り、卵胞自身も破裂して、そこから卵子が外に飛び出します。これが排卵です。
腹腔内に出た卵子はすぐに、卵子を取り込もうとして動いてきた卵管采(卵管の先の部分)に吸い取られ、卵管内へと入っていきます。卵管内では、壁面に生えた繊毛に押されるようにして進み、やがて卵管内でもっとも広い場所である卵管膨大部へと到着します。一方、排卵後の卵巣では、卵子が飛び出したあとの卵胞に、黄体が形成され、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。このホルモンは排卵があったことを伝えるサインとなり、これを受けた子宮では受精卵を待ち受けるために内膜を厚くし始めます。

③受精のしくみ

受精のしくみ排卵後、卵管膨大部に到着した卵子は、この場所で精子を待ちます。しかし、卵子の寿命は12~24時間です。この間に精子と出会い、受精に成功しなくてはなりません。一方、女性の体内に放出された精子は、一時子宮の下部である子宮口付近にたまった後に、一気に卵子をめざして泳ぎだします。
一度の射精で放出される精子の数は、約8000万~3億もあります。しかし、これだけ多くの精子が放出されても、子宮頚管、子宮(体部)、そして二手に分かれる卵管を抜けていく間にどんどんと数が減っていき、最終地点である卵管膨大部にまでたどりつける精子の数は、約1000程度といわれています。生き残った精子たちがいっせいに卵子にむらがり、頭部から酵素を放出して、卵子の外側にある透明帯を溶かし始めます。このとき、直径0.2mm程度しかない卵子のまわりにむらがった精子のなかで1つだけが透明帯を溶かし、卵子の細胞膜の中に入って卵子と受精できます。

着床の仕組み(妊娠成立)

受精した卵子と精子は、受精卵と呼ばれます。受精すると、その瞬間に卵子の膜は硬く変化し、ほかの精子が入れないようになります。受精卵のなかでは卵子と精子の核どうしが合体していて、受精卵は2分割、4分割、8分割、16分割と細胞分裂をくり返しながら卵管膨大部から子宮へと進んでいきます。ちょうど、精子たちが来た道を戻っていくような道筋です。

受精卵の細胞分裂図解

そして桑実胚、胚盤胞という段階を経て胎芽と呼ばれる突起物が出た頃、厚くなった子宮内膜へとくい込み、その場所に定着します。これが着床です。厚くなった子宮内膜は、受精卵の着床後しばらくすると胎児へ酸素や栄養を送るための「胎盤」になって、胎児の育成にたいせつな役割を果たすことになります。

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